ネットワークのサービス品質 (QoS) とは何か

ネットワークや電話の分野での用語としてのサービス品質 (Quality of service、QoS) は、厳密な技術的定義を持つ場合もあれば、より実務的で幅広い意味で使われる場合もあります。一般的には、QoS はネットワークや電話サービスのパフォーマンスを測定し、その品質を示す指標とされています。

WhatsUp Gold の "サービス品質" のページでは、「サービス品質 (QoS) は、ネットワークリソースを管理するための一連の技術/パラメータとして定義できます。」として、次のように説明しています。「サービス品質ポリシーが策定されていなければ、ネットワークチャネルは最善努力原則で機能します。つまり、すべてのアプリケーション/サーバー/ユーザーのトラフィックパケットに、デフォルトで同じ優先度が与えられることになります。デフォルトのままでは、重要なものを優先するというコントロールの余地がありません。トラフィックを効果的にコントロールするためには、サービス品質 (Quality of Service、QoS) ポリシーを策定する必要があります。」

QoS ソリューション

QoS の別の定義として、トラフィックの優先制御、帯域幅監視、トラフィックシェーピングなど、特定の QoS ツールや技術に焦点を当てたものも存在します。

また、トラフィック優先制御などの QoS 技術について言えば、これらのソリューションを適切に活用することで、望ましい QoS の結果を確実に、あるいはほぼ確実に保証できます。すべてのアプリケーションがこの種の技術や投資を必要とするわけではなく、すべての企業が高レベルの QoS を求めているわけでもありません。

このブログでは、QoS をパフォーマンスの指標として捉え、ネットワーク監視や ITインフラストラクチャ監視 (ITIM) ツールを活用して QoS を改善する方法に焦点を当てます。

多くのネットワークでは、重要なアプリケーションやシステム、ネットワークリンクのパフォーマンスを測定し、それをサービス目標と比較することで、基本的な QoS 目標を達成できるようネットワークを適切にプロビジョニングできます。ある意味では、トラフィックの急増によってパフォーマンスが低下し、品質が明確に悪化しないよう、ネットワークを過剰にプロビジョニングすることとも言えます。

ネットワークインフラと管理への投資が必要となりますが、適切な監視を行うことで、ネットワークトラフィックが増加して品質に影響が出始めるポイントを把握できるようになります。

ITIM と QoS

IT インフラストラクチャ監視 (ITIM) は、ネットワーク全体のパフォーマンスに加え、特定のアプリケーションやネットワークセグメントのパフォーマンスも包括的に把握することができます。ネットワーク担当者は、パケットロス、ジッター、ビットレート、遅延といった QoS 指標も追跡できます。

エンタープライズネットワークにおける一部のアプリケーションは、高いレベルの QoS を必要とします。例えば、組織で VoIP を利用している場合、エンドユーザー、特に CEO が低品質な音声で通話するような状況は避けたいはずですし、顧客に「あの会社の電話はどうなっているんだ?」と思われるような事態も望ましくありません。専用の QoS ソリューションがなくても、適切にプロビジョニング、監視、管理されたネットワークであれば、VoIP アプリケーションに十分なサービス品質を提供できるはずです。

ITIM はまた、ネットワークを適切に管理し、重要なアプリケーションが常に必要とする品質を確保するためにも役立ちます。

QoS ポリシーを導入することで、CRM、VoIP、データベースなどの業務上重要なアプリケーションに十分な帯域幅を割り当てることができます。逆に、ゲームやストリーミングなど、帯域を大量に消費する非業務アプリケーションが帯域幅を圧迫しないよう制御することも可能です。

QoS ポリシーの適用

デフォルトでは、各ネットワークチャネルは 最善努力原則 に基づいて動作します。つまり、ビジネスに重要な VoIP サービスであっても、ユーザーが動画をストリーミングしているだけでも、すべてのアプリケーションが同じ優先度で扱われます。QoS ポリシーを適用して、業務上重要なアプリケーションに十分な帯域幅を確保できるようにすることが重要です。

QoS とネットワーク計画

QoS ポリシーを備え、かつ実際のパフォーマンスを測定できることは、適切なネットワーク設計の鍵となります。WhatsUp Gold の "ネットワーク容量計画" のページには、次のように記載されています。「ネットワーク容量計画のためには、サービス品質 (Quality of Service、QoS) についてしっかり検討する必要があります。すべてのリンクには輻輳ポイントがあり、トラフィックが急増することもよくあります。トラフィックの急増や輻輳があっても重要業務に悪影響を及ぼさずにスムーズに対応できるよう、重要なネットワークトラフィックにより多くの帯域幅を割り当てる適切な QoS ポリシーを策定することが不可欠です。例えば、ネットワークを通過するトラフィックのタイプに関する詳細なデータがなければ、VoIP などのサービスの QoS パラメータが目標レベルを満たしているかどうかを予測することはできません。ネットワークトラフィックを監視することで、ネットワーク容量を適切に計画し、QoS を確保するために必要な可視性が得られます。」

WhatsUp Goldで QoS を保証

WhatsUp Gold の帯域監視ツールは、QoS ポリシーに基づいた帯域幅の監視と管理を提供します。WhatsUp Gold は、トラフィックの傾向を特定し、トラフィックパターン (一時的なもの、季節的なピークや谷) を把握して、ネットワークおよびアプリケーションのトラフィックを分析することができます。情報は、ホスト、インターフェース、アプリケーション、トラフィックの方向に基づいてフィルタリングすることも可能です。

さらに、WhatsUp Gold には包括的なレポート機能も備わっています。QoS ポリシーはクラスベースの QoS レポートで監視でき、ポリシー適用前後のトラフィックを統合的に比較できます。これにより、管理者は QoS 目標を分析・管理するとともに、帯域の飽和問題を事前に特定することが可能です。

Doug Barney was the founding editor of Redmond Magazine, Redmond Channel Partner, Redmond Developer News and Virtualization Review. Doug also served as Executive Editor of Network World, Editor in Chief of AmigaWorld, and Editor in Chief of Network Computing. 

Related tags