ネットワーク資産のインベントリ作成の効用

「棚卸し」は、小売業の社員を憂鬱にする言葉です。商品の数を1つ1つ数えて確認する棚卸し作業は、退屈なだけではなく、時間のかかる作業であり、ときには一晩中かかることさえあります。ですが、どの商品をどれだけ注文すべきかを正しく把握するため、あるいは、万引きなどが起こっていないかをチェックするためにも、面倒な棚卸し作業は不可欠です。小売業の棚卸しにあたる IT 部門のインベントリ管理も、同様にやっかいで時間がかかって憂鬱な作業です。不可欠な作業であることも同様です。

IT 管理者は、組織の資産、特に使用しているネットワークに接続しているアイテムのインベントリを作成する必要があります。インベント管理は、四半期ごととか、毎月とか、定期的にネットワークに何が接続されているか、資産がどのように使用されているか、技術的な問題が発生していないかなどをチェックする作業であり、面倒だからと言って避けることはできません。

ネットワーク資産のインベントリ作成

ネットワーク資産つまりネットワークに接続されたデバイスの詳細なリストを作成するインベントリ作成は、IT 部門の重要な業務です。ネットワーク資産は、コンピューター、ルーター、サーバー、モニターなどであり、マウスやキーボードが含まれることもあります。

IT インフラストラクチャ監視ツールには、ネットワークを広くスキャンして、資産の包括的なインベントリを作成する機能が必要であり、インベントリを検出し、チャート化やレポート作成できる機能を提供するツールはたくさんあります。そのようなツールを使って整理された資産インベントリから、以下のようなデバイスの詳細がわかります。

  • モデルやメーカー
  • ID
  • シリアル番号
  • ハードウェア/ソフトウェアのバージョン
  • ファームウェアバージョン
  • シャーシ ID
  • モジュールインベントリ
  • 電源装置やファンなどのハードウェアに関する情報
  • ベンダーのデバイスカテゴリ

プログレスの WhatsUp Gold には、ネットワークに接続されているデバイスを自動的にスキャンして検出する機能が備わっています。WhatsUp Gold のネットワーク検出では、ARP、SNMP、SSH、TCP/IP、ICMP、LLDP、WMI、DNS などに対応でき、さらに接続されたデバイスのマップ作成も行います。WhatsUp Gold のインタラクティブなマップは、簡単にカスタマイズすることができます。

資産インベントリ作成の効用

資産インベントリ作成機能があると、面倒で時間がかかる棚卸し作業を自動化でき、効率性が大きく向上します。プログレスの Jason Alberino 上級プロダクトマネージャーは、ツールでインベントリ情報を迅速に取得できる点を強調し、新しくインストールされた資産をチェックしたい場合はデバイスのスキャンをスケジュールしておけば新しいデバイスが検出されときにアラートを受け取ることができると説明しています。

資産インベントリのリストからドリルダウンして、どのデバイスがネットワークエラーの影響を受けているか、ライセンスの有効期限が切れていないかどうかなど、さらに具体的な情報をチェックすることもできます。忘れられがちな古いバージョンはサイバー攻撃の対象になりやすく、そういう古いバージョンをきちんと整理して廃棄しておくことはサイバー攻撃を防ぐのにも役立ちます。

Alberino 上級プロダクトマネージャーは、WhatsUp Gold を利用していたある金融サービス会社から発生し始めたネットワーク停止について調べに来てほしいと要請された出来事を思い出します。WhatsUp Gold のインベントリ情報の履歴を調べると、誰かがシステムのメモリを盗んでいたことがわかり、解決できました。

ネットワーク資産の詳細な情報は、より的確なアクションにつながります。大雑把に推測するのではなく、実際の詳細なデータを基にして判断し、ネットワークをより効率的に稼働させることができます。

WhatsUp Gold のネットワーク資産インベントリ活用事例

WhatsUp Gold のネットワーク資産インベントリ機能を活用してタスクを合理化しているお客様はたくさんいらっしゃいます。ノースジョージア大学は、そのようなお客様の1つであり、ここでご紹介したいと思います。

ノースジョージア大学では、キャンパス内の各サーバーのインベントリは手作業で作成されており、年2回のサーバー更新時には最大2~3週間かかっていました。それぞれのサーバーには様々な種類のアプリケーションがつながっており、サーバーのメンテナンスは、それらのアプリケーションを使用している学生や教職員に影響を与えます。ジョージア州で、新しい監査ポリシーとガイドラインを含む州全体に適用される法律が施行され、ノースジョージア大学もその新しい法律を遵守することが必要になりました。ノースジョージア大学の上級システムエンジニアである Michael Roth 氏は、それが極めて困難な課題であることがわかっており、解決策を探していました。

調査を進めて WhatsUp Gold を見つけ、導入した結果、極めて困難であると思われていた課題を解決することが出来ました。Roth 氏は次のように述べています。

「WhatsUp Gold で5つのキャンパスすべてのシステムのインベントリを自動作成できるようになって、大学の CISO (Chief Information Security Officer) や CIO (Chief Information Officer) に至るまで、システム・エンジニアリング関係者は大変な喜びようでした。WhatsUp Gold で、計り知れない時間が節約できました。IT 部門で、大学のすべてのデータセンターの監査と監視がすぐに行えるようになりました。どれほど助かったか、言い尽くせないほどです。」

WhatsUp Gold資産インベントリ機能は、WhatsUp Gold の無料試用版をダウンロードしてお試しいただけます。


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