導入事例

Lindesberg のネットワークの信頼性と品質の向上にプログレスの WhatsUp Gold が貢献

課題

地方自治体、Lindesberg Municipality の職員は、学校関連部門、建築物管理部門、役所、健康医療関連部門、都市計画部門、ゴミ収集や給水関連事業に従事する部門など、様々な部署で毎日ネットワークを使用しています。IoT デバイスや Wi-Fi 接続を含め、ネットワークにはほぼいつでも約5,500人のユーザーが同時にアクセスしていました。

Lindesberg のネットワークは100ほどのLANで構成されており、接続問題が発生してもトラブルシューティングは困難でした。ネットワークへの接続はよく切断され、ひどい場合は1日に20回接続が切れてもIT 部門ではそれに気付かないといったようなこともありました。ネットワークの稼働状況をチェックする前は、Lindesberg では、ユーザーがログインできずに、1人のユーザーに対して1日に4〜5回のパスワード変更要求処理を行わなければならなかった理由もよくわかっていませんでした。ユーザーからは大量のサポートへの問い合わせが寄せられますが、ユーザーは自分に今起こっている問題を訴えるだけなので、IT 部門では根本原因がわからないまま、大量のサポート案件を処理しなければなりませんでした。IP テレフォニーも頻繁に使われており、ネットワーク問題を訴えるサポートコールの増加そのものがさらにネットワーク接続問題を増幅させることになります。18人の IT 部門では、単なるサポートを超えた戦略的なプロジェクトに取り組みたいと考えていましたが、この大量に押し寄せるサポート依頼の山をどうにかしないと動きが取れません。

IP テレフォニーのような新しい技術を推進しようとしていた Lindesberg にとって、ネットワークの品質を確保することも重要でした。まず、ネットワークを監視し、そのアクティビティの統計情報を収集して分析することが必要でした。

ソリューション

Lindesberg Municipality は、スイッチやルーターの接続を監視するのに、ネットワーク監視ソリューション、WhatsUp Gold(WUG)をインストールしました。現在では Azure や Office 365 などのサーバーサービスも監視しており、Lindesberg Municipality の職員が使用する種々の重要なアプリケーションの多くも、WUG で監視されています。WUG からの警告通知を活用した、24時間体制の「オンコール/スタンバイ」サービスもあります。

WhatsUp Gold が提供するネットワークマップを見れば、サポートスタッフは、ユーザーが実際に直面している問題をより正確に把握することができます。ただ接続できないといった表面的な現象だけではなく、どこに高負荷がかかっているか、どのデバイスが障害を起こしているかといったことがわかり、トラブルシューティングしやすくなります。技術者は、独自のパーソナライズされたビューで、ネットワークと監視しているすべてのサービスをリアルタイムで表示できます。WhatsUp Gold は、学校のアクセスポイントに接続しているユーザーの数に関する統計情報を調査するのにも使用されました。ユーザー数が特定のしきい値(この場合は60)に達したら、アクセスポイントの追加を検討するようにしています。Lindesberg Municipality の IT および電気通信部門マネージャー、Anders Widegren 氏は、次のように述べています。「WUG を使用したアクセスポイントの最大同時接続監視は、Wi-Fi ネットワークの品質を向上させるために有用な好例です。この統計情報があれば、Wi-Fi ネットワークの拡張について適切に計画することができます。」

Widegren 氏は、このような統計情報を確認できるので、Lindesberg で何を実装すべきかの判断がしやすくなると話します。「これまでネットワークについての詳細な情報がなかったので、すべてのネットワーク機器とその接続ラインを完全に監視しコントロールするようにしました。どのラインが正確にいつダウンしたのかが確認できる統計情報を入手して分析する必要がありました。これらの統計情報に基づいて、ラインの品質を向上させるためのアクションプランを作成することができました。」

 

 

結果

WUG を導入する前は1日に何度もダウンするラインがあってもダウンしたことにすら気が付かないようなこともありましたが、今では、Lindesberg のネットワークのすべてのラインで稼働率の平均は99.9%以上です。18人で構成される IT 部門にとって、WUG は日常業務で最も重要なツールになりました。Lindesberg のネットワークは大幅に拡張しています。インストール後15年の間に、ネットワーク中心の監視システムから、ネットワーク、アプリケーション、サーバー、IP テレフォニー、環境、および様々なクラウドサービスを監視する重要なシステムへと適応しました。

Widegren 氏は、稼働率の高い信頼できるネットワークの重要性を、次のように強調します。「ネットワークの品質が上がり、エンドユーザーの満足度も向上しました。毎日のサポート依頼も少なくなっています。年月が経って、Lindesberg はネットワーク中心のインストールからサービス中心のインストールに移行し、何よりもまず、ユーザーが満足のいくエクスペリエンスを得られる状況を実現できます。今では、サービスの可用性を保証するだけではなく、サービスエクスペリエンスを向上させることを念頭に入れて取り組むことができています。」

次のステップとして、Lindesberg では、ネットワーク環境に接続されるすべての iPad も監視するようにすることを計画しています。

WhatsUp Gold ネットワーク監視ソリューションでネットワーク上のすべてを監視